銀行員のボクが、やっと宅建士に合格した話【その4・完結編】

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kyouben

大学卒業以来、某地方銀行に勤続30年のサラリーマンです。
50歳頃から「このままでいいのだろうか・・。」と感じ、学びなおしを決意。各種資格取得の体験を発信するブログです!

【取得済資格】
TOEIC(スコア905)・宅建士・賃貸不動産経営管理士・ITパスポート・AFPなど

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12月にリベンジ第3回(合計4回目)の宅建試験の不合格が確定し、

「ここまで粘ってきたけど、もうマジだめだ・・。全く受かる気しねー。」

と、くやしさよりも、もう何だかどうでもよくなってきました。そもそも、会社から奨励はされているけれどマストじゃないし、そもそも現時点での業務に全く関係ないし・・。

(この時、ボクは銀行の融資の仕事をはずれ、営業店の内部事務の管理をやってました。宅建の知識は全く関連性ありません。)

奥さん(平成7年に一緒に宅建試験を受け、参考書1冊で一発合格した信じられない人)に話したら、

さらっと

「もうそろそろいいんじゃない?だって仕事と関係ないんでしょ。」と何とも微妙な?ご意見をいただきました。

「やめろって事かな・・。一発合格の人にこの気持はわかんないだろうな・・。でもなんも言えねー。」

と何だかせつなくなりました。

しばらくの間は、どうしよっかなー・・。と考えていたんですが、ちょうどこの時、TOEICの試験なんかがあり(やめとけばよかった二刀流ですね(笑))、バタバタとして放置してました。

TOEICの試験が落ち着くと、またフツフツと、くやしさとも何ともつかない複雑な感情が頭をよぎります。

「4回も受けてこんなに苦労して、このままでいいんだろうか。自分・・。」

そこで、決心します。

「あと一度だけチャレンジして、ダメだったら潔くあきらめよう!」

ここから、学習方法を模索する日々が始ります。

お金も時間もかけられない!

もはやここまでくると、今さら資格専門学校に行くわけにもいかず、教材にお金もかけられないです。

そこで、自分なりにいろいろ調べました。この時点で4月くらいでしたかね・・。

半年しかない!💦

ただ、この時点でひとつ考えたのは、「しっかりとしたカリキュラムにそってやらないと、絶対失敗する」という事でした。

また、宅建は満点をとる必要はない訳です。

そこで、「合格点」をとる最低限のノウハウと、ペースメーカー的な役割をはたしてくれるものはないかな、という視点で教材選びを行いました。

そこで行き着いたのが、通信講座で有名な「スタディング」でした。

スマホで出来るという、絶対的な利便性!

「スタディング」は、大まかにいうと、「講座視聴」→「練習問題」→「過去問」を、項目毎にひたすら回していくという仕組みで、何より便利なのは「スマホでスキマ時間に出来る!」という事です。

社会人には、「まとまった勉強時間」を確保するのは、ほとんど不可能です。仕事や付き合い、家族との生活などもあり、ことごとく学習は中断されます。

じゃあ、通勤電車や家事の合間にやろうと思っても、分厚い参考書や問題集を広げるのはかなり大変だし、その分厚さに絶望的な気分にさえなります。

それでも、ボクはこれまで電車の中で参考書を開いて勉強してました。今でも電車で宅建の参考書開いて勉強している人を見かけると、すごく応援したくなります!

「スタディング」を利用すれば、スマホ一つでどこでも出来るので、「これしかない!スタディングを信じてダメだったらやめよう。」と決心しました。

スマホ、必ずといっていいほど電車の中や、会社での休憩時間、家庭でのヒマな時間に見てますよね。

この時間をすべてあてれば・・。と考えたわけです。

「スタディング」以外の教材はすべて封印。そして、最後の挑戦が始まります・・。

いざ!最後の挑戦へ!!がんばれ自分!勉強開始!

電車の中、会社の昼休み、休日の散歩中、はては遊びに行った時のトイレ個室の中でまで、勉強が始まります。

ダラダラやっても仕方ないと思い、1回15分~30分程度の短い時間で集中して取り組みました。

例えば、15分×8回(1日あたり)でも、2時間になります。

勉強を開始したのが5月くらいからでしたので、試験から逆算すると(最後の2週間くらいは予備として)、

2時間×約150日=300時間!(宅建の学習に必要とされる時間目安)

これならできる!

あとは自分と、「スタディング」を信じてやるだけです!!

ついに本番到来!

スマホ勉強は、「毎日」継続しました。もう後がないので、きっちりと予定通り進められていたと思います。

驚いたのは、今までいかにあやふやな知識で試験に臨んでいたのか、という事。

講義視聴・問題演習の繰り返しで、知識が定着していくのがわかります。

夏場を過ぎたあたりから、「これは今までとは少し違うかも(いい意味で)・・。」という手応えがありました。

この時期は、大好きなゴルフ(下手ですが)に行ってる時でも、スマホ片手にラウンド前、昼休憩の空き時間にトイレの個室で勉強しました。仲間からは、長いトイレと思われていた事でしょう(そもそも遊びに行ってるなんて、といわれそうですが、息抜きは大事です(笑))。

そんなこんなであっという間に時は過ぎ、いよいよ本番が近づきます。

さすがに今回は、過去問も反復しました。

スタディングの教材の中にも過去問があり非常に便利ですが、最後の仕上げは「紙媒体で、かつ時間を計りながら」やった方がいいと思い、実際、マークシートを塗ったりとか、そういう細かいところまで本番を意識して勉強しました。

・・・そして迎えた10月試験当日!!

新型コロナウィルスの影響で実施が危ぶまれましたが、何と2回にわけて試験が行われるという、前例のない事態に!でも無事行われる事がわかって、心底ホッとしました。

会場は前年度までとは異なり、なんとわが母校の大学でした。

「これは何かのお告げに違いない・・。」と受験票が届いた時から感じていました(笑)。

いざ、キャンパスを歩いていると、大学時代の思い出がいろいろと頭をめぐります。

キャンパスの中や校舎は、新しい建物が出来てたりしてましたが、基本当時のままでした。なんだか、母校と当時の自分が、今のボクを応援してくれているように勝手に感じてました(笑)。

「母校でコケる訳にはいかん!最後の挑戦だし悔いのないようにいくぞ!」

自己採点に震える・・。

試験は全力を尽くしました。

微妙な問題も何個かありましたが、見直す時間もあり、もう悔いはありません。

「これでダメだったら、やめよう。頼むぞ母校!」と訳のわからない願をかけ、会場を後にします。

もうこれが最後と決めていたので、資格学校などの業者が配っているチラシも受け取りませんでした。

そして、帰宅後速報発表の時間になり、緊張の自己採点へ・・・。

いい感じで〇が続きます。今までで、ほぼ手応えどおりの感じ・・。

結果は

38点!!

「これは!!ついにその時(合格)が訪れたか!!」と頭に「合格」の2文字が踊ります!!

過去10年で、合格点は最高でも37点。それも1回だけです。平均しても35点にも届かないハズ・・。

この時は、感動のあまり震えました・・。

しかし、このあとに別の意味で震える事になります・・。

何で・・。またダメなのか?

しばらく感動にひたり、「今までよく頑張ったなー自分。お疲れ様・・。」と本当に至福のひと時を過ごしていました。

その後、「まあ、合格だと思うけど、一応合格ライン予想見とくか・・。」

と、ネットで合格ライン速報ページを開きます。

何と・・・!!

36点から38点の間で散ってる・・・。しかも平均的に・・。

資格予備校や著名な先生方が出す予想では、

37点、36点、38点、の順で、しかも39点予想まであります。

この時は「何で・・」と、また現実世界に引き戻されました。

おそらく、コロナ禍で皆さん外出自粛もあり、より資格取得の勉強に励んでレベルが上がったのでしょう。

そして、ついに感動?の結果が・・!

ここから先、12月の合格発表まで、本当につらかったです。

速報の一覧と何度も何度もにらめっこして、「絶対平気!大丈夫!」という気持ちと、「いやいやまさか39点じゃないよな・・」という不安な気持ちが交錯します。

でも、もうやりきった感も一方ではあり、これ以上続ける気持ちにはなりませんでした。

この、試験後から合格発表までの気持ちは、宅建試験の受験経験者の方なら強く共感いただけると思います(笑)。

宅建試験は、「相対評価」なので、毎年合格点は変わるんですね。ここがつらいところ。

「くそーコロナめ・・。こんなところにまで影響しやがって・・。」

とまたもや訳のわからないくやしさが込み上げます。

そして、ついに合格発表を迎えます。

結果は・・・?

合格!!!!

このときの感動と安堵感は、ちょっと言葉では表現できないです・・。

「本当にうれしい・・。よかった・・・。」

あえて一言で無理やり表現するなら、「しみじみ」ですかね。

いままでの長かった勉強の日々が、走馬灯のように頭をめぐります。

合格点を確認すると何と!

38点!!!

過去最高点かつ、ボクの点数同じではないですか!!

この時はなぜか冷や汗がふきだすと同時に、体が崩れ落ちそうになりました。

「よかった・・・・・。」

この合格発表を、ぼくは会社で見ていたのですが、奥さんから(25年前に一発合格したツワモノです)写真付きのラインが・・。

そこには、送られてきた封書(合格証書ですね)と「おめでとう」の一言がありました。

日々奮闘していたボクの苦労をわかってくれていたんですね。

これでようやく、ボクの25年にもわたる(途中だいぶあいてますが(笑))宅建試験との戦いが終わりを迎えました。

今にして思えば、本当にやめなくてよかったと思います。

おそらく5回目の挑戦でかつ、この年齢(当時49歳)での合格はマレでしょう。

この経験談(失敗の遍歴?)が、これから宅建を受験される方のお役に少しでもたつのなら、ボクの数々の失敗も報われると思います(笑)。

この合格のご褒美として、宅建一発合格の奥様に、東京ディズニーシーへ連れて行ってもらいました。

25年たって、やっと奥さんに追いつけましたよ・・。ありがとう!

おしまい!!

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